中古マンションでも一番気になるのは建物の基礎・構造です。日本では大部分の分譲マンションが鉄筋コンクリート造(RC)または鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)ですが、いずれも強度・耐久性にすぐれ、耐候性(寒暖差や日照、湿度などへの耐久力)も高いとされています。

ただし、RCやSRCのこうした長所は、施工がきちんとなされ、メンテナンスが十分保たれていることが条件です。たとえば、外壁やベランダ周辺に大きな剥離や大規模なひび割れが生じると、雨水などが中に浸透している恐れがあります。最悪の場合、内部の鉄筋が腐食し、バルコニーなどが使えなくなる可能性もあります。

また、こうした傷みの存在は、管理組合が十分機能していないことをうかがわせるサインでもあります。前回にもお伝えした通り、管理組合の活動ぶりは、そのマンションの居住性や資産価値を大きく左右します。マンションを精細に見ることは、こういう意味でも大事です。

構造・基礎では、もうひとつ給排水の現状についても確かめておきましょう。配管が過度に老朽化すると、赤水が出る、排水がうまく流れないなどの原因にもなります。これらはマンションの外観だけでは分かりません。可能な限り、自分の目で確かめるなり、住んでいる人に聞くなりしたいものです。

配管の老朽化は、人間の動脈硬化や血栓症のようなもので、年数を経たマンションでは避けられません。しかし、定期的に適切なメンテナンスを行っていれば、深刻な事態にはなりませんし、修繕計画がしっかりしているマンションなら、給配水管交換の予定もあるはずです。計画の内容や修繕費用の負担見通しについて、管理組合や管理会社にきちんと聞いておけば、入居後にあわてることは少ないはずです。