マンションは「管理を買え」という言葉については、この欄でもご紹介しました。それほど、マンションの住みやすさや住宅としての価値は、管理のよしあしで大きく左右されます。特に、竣工後年数を経た中古マンションでは、この言葉は一層よく当てはまります。同じ年に建ったのに、美しさや設備の様子がまるで違うマンションがあったら、それはおそらく管理組合のがんばり具合の違いです。

では、管理のよしあしはどこを見れば分かるのか。たとえば、共用部の清掃やメンテナンスです。エントランスやホール、廊下などはきれいに清掃されているでしょうか。庭木の手入れは行き届いているでしょうか。夜間であれば、照明器具が壊れていない、切れた電球がほとんどない、といったことも有力な手がかりです。一般に、共用部分の清掃や電球の補充などは、管理費でまかなわれます。こうした部分がきちんと手入れされているということは、管理費がきちんと集められ、使われていることのサインでもあるわけです。

また、非常階段など金属部分のペンキがちゃんと塗ってあるか、サビが浮いていないか、外壁に亀裂やタイルなどのはがれがないか、というのも大事なポイントです。外壁や金属部分の塗装、屋上防水などは、修繕積立金によって行われるのが普通。だから、これらがきちんと手入れされているなら、積立金予算が十分にあること、それを有効に使うための修繕計画が定められていると予想できるのです。

ただし、こうした光景はあくまでも「目安」です。塗装部分のサビなどは次の修繕が間近なためかもしれませんし、人が生活していれば、駐輪場の乱雑さもある程度は仕方がありません。要は、「荒れた」印象がないかどうかです。

こうしたチェックとともに、前回も述べた管理規約、総会記録の閲覧を強くおすすめします。過去の修繕記録に加え、大規模修繕の将来計画や予算見積もりなどの資料がそろっていれば、良好なメンテナンスが行われているかどうかはほぼ見当がつきます。こうした物件は、建物の耐用年数が延びることも多く、安定した資産価値が見込めるマンションと言えるでしょう。