マンションを購入し生活するとは、管理組合の一員となり、定められた権利と義務を担うことも意味します。これは中古物件でも新築物件でも変わりません。区分所有者として必要な役割を果たすようにしたいものです。

分譲マンションでは所有者全員が管理組合を結成し、管理規約に基づいて共用部分の維持や管理に当たるほか、規約の改正や重要案件について検討し、必要な議決を行っているはずです。日頃の管理のよしあしは、共有部分だけでなく専有住居、すなわちあなたの住まいの資産価値にも影響します。きちんと機能している管理組合の存在は、大切な住まいが適切に評価される上でも大きな意味を持っているわけです。

管理組合の役割や仕事を定めている管理規約は、いわば各マンションの憲法のようなもの。区分建物所有法という法律を背景に、各住戸の所有者(区分所有者)全員が守るべき権利と義務が明記されています。また、日常生活の取り決めや駐車場などの管理、ペットの飼育などについて、使用細則を設けているところもあります。これらを読めば、そのマンションでの共同生活や資産価値を保つ努力について、ある程度の見きわめがつきます。

適切な管理には、お金の裏付けが必要です。管理会社への支払いや共用部分の水道光熱費、備品購入などに用いられる管理費。大規模な設備の取り替えや塗装、補修などの費用をまかなう修繕積立金。組合員(=所有者)からこれらの費用を徴収し、管理することも、管理組合の大事な仕事です。管理費や修繕積立金がきわめて安いマンションの場合、十分な管理・補修ができなかったり、大規模補修時に多額の追加費を求められたりするケースも考えられます。よい居住環境を求めるなら、一定の管理費・修繕積立金負担は避けられないと考えるべきでしょう。

管理費・修繕積立金の収支や運用状況は、総会などで必ず報告されるはずです。総会記録などが残っているはずですから、中古マンションを購入する時はぜひ、見せてもらいましょう。記録がきちんとしており、内容にも不明な点がないなら、そのマンションは一定の管理がされていると考えることができするでしょう。