新聞や折込チラシなどで届けられる、たくさんの不動産広告。この記事の下側にも、多くの物件広告が並んでいます。せっかくの情報を有効に生かし、希望に合った住まいに出会うには、読むべきポイントを確認しておく必要があります。

不動産を紹介するパンフレットやカラーチラシ、インターネットの画面には、美しい写真や間取図などがふんだんに掲載されています。しかし、これらは情報としてはむしろ脇役に当たる部分。不動産広告の本当の主役は、細かな文字で組まれた「広告概要」と呼ばれる部分です。小さな新聞広告であれ、大型のカラーチラシであれ、これが上手に読めるようになれば、得られる情報量は飛躍的に高まります。

広告概要に求められる内容は、土地・住宅か、一戸建てかマンションか、新築か仲介かで違います。ここでは主に、本紙の仲介物件広告について、一戸建て・マンションの双方に目配りしながら説明していきましょう。 【一戸建て仲介物件の見方】

すべての不動産広告は、宅地建物取引業法や不動産の表示に関わる公正競争規約などによって、ガイドラインが定められています。一戸建て仲介物件の場合は次の通りです。

(1)交通/もよりの駅名やバス停名と、そこから物件までの距離を徒歩分数(一分=八〇mで換算し、端数は切り上げ)で示します。なお、徒歩分数には坂道や信号待ちの時間などは考慮されていません。
(2)所在地/物件の住所。原則として、登記簿に記載されている所在地を掲載します。
(3)敷地(面積)/㎡で表示し、小数点以下は切り捨てです。また、私道負担がある場合は、別に「私道負担/あり(〇〇㎡)」などの形で表示が義務付けられています。
(4)建物(面積:一戸建ての場合)/延床面積の合計を㎡で表示。間取りについては「和6、洋6、4.5、LDK12」などの表示も可能です。
(5)築年月/建物の築年月を記します。なお、「新築」とは、建築後1年未満で、かつ一度も使用されていない物件のことです。
(以下、次回)