安心できる暮らしには、犯罪や災害への備えが欠かせません。住宅の場合、ピッキングや焼き破りなどによる侵入・窃盗は大きな脅威。その防犯対策について考えてみましょう。

空き巣にとって窓は絶好の侵入口。平成十七年度の警察庁データによれば、被害にあった一戸建て住宅の六二・三%、マンションの五七・〇%が、窓から押し入られています。にもかかわらず対策が甘くなりやすいのは、しっかりした窓用ロックが普及していないのと、こんな所からは入れまいという油断が理由でしょう。実際の窃盗犯は、キッチンやバスルーム、トイレの換気窓からさえ侵入します。高い窓、小さな窓でも油断は禁物です。

最も狙われやすいのは、ベランダなどに面した掃き出し窓だと言われます。窓ガラスを破りクレセント錠を開けるだけで、簡単に侵入できるからです。破壊に強い合わせガラスはやや高価ですが、ハンマーなどでガラスを破られることが難しくなります。防犯フィルムを窓の内側に張るだけでも効果はあります。

窓用ロックで一般的なのはクレセント錠ですが、防犯性は高くありません。できれば、カギ付きのタイプにするか補助錠を増設したいものです。一般に空き巣は侵入に時間がかかることを嫌います。解錠を手間取らせる対策をとれば、被害もかなり抑えられそうです。

また、盲点になりがちなのが二階以上の窓。窃盗犯の中には、雨どいや電信柱を伝って、上から侵入することを得意とする者もいます。マンション・一戸建てを問わず、上階の窓のロックにも注意を怠らないことが必要です。

一方、浴室などの小さな窓や腰高窓などは、面格子が有効です。ただし、防犯性の高いしっかりしたものを選ぶことが大切。内側から着脱できるものは、火災や地震などの際に脱出できるのが利点です。エアコン室外機など、足がかりとなるものを窓の周囲に置かない、ベランダやバルコニーの一部を格子などにし、外の様子が見えるようにしておく、などというのも立派な防犯対策です。

さらに余裕があるなら、窓用の防犯センサーが有効です。防犯システムの中には、留守中の異常を携帯電話に通知するタイプもあります。ご検討をおすすめします。