マンションを購入するとき、何階を選ぶかは迷うところ。階数によって、特徴も住み心地も違うからです。ここでは、1階・中間階・最上階に分けて考えてみます。まず、1階住戸は当然ながら、階下に住戸がありません。つまり、足音や物を落としても、下の階に響かないわけです。わんぱく盛りの子供たちがいる家庭なら、これは検討の価値ありでしょう。いちばん地面に近い住戸ですから、日常の出入りはもちろん、火災や地震時の脱出も比較的スムーズ。高齢者や病気がちの人がいる家庭にもよさそうです。ガーデニングなどが好きな人には、専用庭付き住戸もおすすめです。

その半面、眺望はまず望めませんし、日照や通風もかなり制限されます。階下に住戸がない分、室内が寒くなりがちとも言われますし、防犯上の注意も必要です。

中間階は周囲の住戸のぬくもりが伝わるため、冬も暖かで暖房費が有利と言われています。ただし、1階とは逆に、音による迷惑をかけない・かけられない注意が必要です。また、角住戸を除くと、開口部はほぼ玄関とバルコニー側の2方向に限られます。そのため、方位によっては、採光・通風、開放性の面で不満を感じるかもしれません。その分、価格的に割安なケースもあるので、一概には言えませんが。

最上階の魅力は、何といっても眺望と開放感の豊かさ。とはいえ、周囲に高層建築が建てば、その眺望も制限を受けます。向かいが空き地なので安心していたら、新しいマンションが建ってしまった、などというケースもあるので、周辺の建築計画などは事前に探っておきましょう。

上に住戸がないので、音による迷惑を受ける可能性はありませんが、逆に階下に迷惑をかけてしまう恐れはあります。幹線道路沿いのマンションでは、車の音が向かいの建物に反射して駆け上がり、意外に大きく響くという声もあります。また、夏は屋上のコンクリートが昼間の暑さを蓄熱してしまうため、夜間の冷房が効きにくいケースもあるようです。屋上断熱の性能や屋根の有無によっても、かなり違いますが。

仲介物件の場合、これらの点は実際に住んでいる人がよく知っています。実物を見たとき、あわせて話を聞くのが一番です。