「管理を見て買え」と言われても、どこを見ればいいのか分からない。そんな声をよく聞きます。そこでまず、マンションの「管理」とは何か、から考えてみましょう。

マンションの管理の中身は大きく、三つに分かれます。つまり、建物・設備の管理、資金の管理、管理組合の運営です。モノ・カネ・ヒトの管理と、分かりやすく言い換えてもいいでしょう。

モノの管理は、カネの管理次第。カネの管理は、ヒトの管理が基本、というように、これら三つは密接な関係にあります。逆にいえば、一つを見ることで、あとの二つについても、ある程度見当がつくということです。

では、いちばん見やすいのは、三つのうちどれか。やはり、建物・設備の管理でしょう。

たとえば、共用部の清掃やメンテナンスです。エントランスやホール、廊下などはきれいに清掃されているでしょうか。庭木の手入れは行き届いているでしょうか。あちらこちらの照明器具が壊れたり、電球が切れたままになっていないでしょうか。塗装部分が剥げたり、サビが浮いていないでしょうか。これらは、管理会社への委託がうまく行っているか、管理費や修繕積立金が有効に使われているかの目安となります。

建物・設備の管理には、居住者のマナーも含まれます。ゴミ捨て場や駐輪場が散らかっていない、掲示板に古い掲示が残っていない、共用廊下に自転車や私物が見られない。そんなマンションの風景からは、居住者の意識の高さがうかがえます。管理組合の運営もうまく行っている場合が多いようです。

ただし、こうした風景はあくまでも「目安」です。塗装部分のサビなどは次の修繕が間近なためかもしれませんし、人が生活していれば、駐輪場の乱雑さもある程度は仕方がありません。要は「荒れた」印象がないかを確かめること、とはこの道のプロの言葉。私たちアマチュアにも大いに参考になりそうです。