理想的な買い替えは誰もが願うことですが、現実には思わぬアクシデントがつきものです。資金や売却価格の見込み違い、売買のタイミングのズレなどは珍しくありません。

たとえば、買い替え計画の資金プランは、持ち家の売却価格に大きく左右されます。万一かなり低い売却価格で成約しても、大丈夫な準備が望ましいところ。ここで確認しておきたいのが、足りない資金を補う各種の住宅ローンです。

ほとんどの仲介会社では、物件の内容・種類に応じて必要な住宅ローンの選択と組み合わせを提案してくれます。「どこまで借 りられるか」ではなく 「どこまで返せるか」を念頭に、借り入れ可能な資金の限度を確かめておきましょう。こうした相談は、金融機関の窓口でも受け付けてくれます。忙しい人は、金融機関がインターネット上に開いているサイトを利用して、必要な情報を入手したり、問い合わせをしてはいかがでしょう。

長期固定金利のローンとしては、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)がバックアップするフラット35があり、中古住宅でも使えます。ただし、このローンを利用するためには、耐久性などが技術水準に適合する必要があります。次の家の購入に利用できるか、売主や仲介会社の担当者に問い合わせておくのがよいでしょう。

また、仲介会社の中には、中古住宅にも使える独自の提携ローンを用意しているところがあります。融資枠は会社によって異なりますが、上手に利用すれば、売却金が少ない場合でも、あわてずに済みそうです。

なお、住宅ローンを使う場合は、融資の実行がいつになるのか、各種手数料などの負担はどうなるのか、といった点も忘れずに確かめておきます。時間とお金に成約のある買い替え計画で、これらは特に大事な点です。

もし、どうしても住宅ローンが利用できない場合は、買い替え計画を放棄することもやむを得ません。その際、売買契約書に「購入に必要な住宅ローンが不成立となった場合、この契約を無条件で解除し、支払済みの金銭は全額返済する」旨が明記されていれば、それを理由として契約は白紙解除できます (ローン条項)。併せて確認しておきましょう。