家族が成長して家が狭くなったり、住まいが傷んできたら、そろそろわが家の買い替え時かもしれません。今の家を売って新しい家を買う。このステップを上手に進めることを考えてみましょう。

買い替え計画をスムーズに着実に進めるためには、大きく三つのポイントがあると言われます。すなわち「売買のタイミング」「市況」「売出し価格」です。

まず、売買のタイミングとは、売りが先か買いが先か、という判断です。新しい家を買っても前の家が売れないとか、今の家が売れても次の家が決まらなければ、資金的にも精神的にも大きなロスが生まれます。それだけ十分な準備と的確な判断が必要です。

一般に、不動産業者は難しい方を優先するようです。たとえば、手持ち物件が高額であるなど、買い手を見つけにくい状況が予想される時は「売り優先」。逆に、人気の沿線や駅の近くで次の家を探そうという場合は「買い優先」、という具合です。経験的に、その方がうまくいく、ということのようです。

不動産市況にも目配りが必要です。最近の地価公示では、不動産価格にも反転の兆しが見えています。ここ数年、低迷していた市場が好転していくかもしれません。

ただし、全体の市況と個々の買い替えは別の問題。立地や広さ、周辺環境の評価は、人により千差万別だからです。市況はあくまでも参考情報と考えた方がよさそうです。

最後の売り出し価格は、三つのポイントの中でも一番難しいでしょう。当然ですが、売る側はなるべく高く、買い手はなるべく安く、と考えるからです。

しかし、いくら高値で売れることを望んでも、相場を無視すれば売却は進みません。無理な売り出し価格は、日程・資金の両面で、購入計画全体に影響を及ぼします。

考えてみれば、売買のタイミングも市況も売り出し価格も、相手があってこそのもの。そのことを自覚することが、成功する買い替え計画の第一歩かもしれません。