マンション購入では、住戸価格以外に月々の管理費と修繕積立金にも関心を払いましょう。前者は、管理会社への支払い、廊下・階段などの日常的な清掃、補修、共用部分の光熱費などに用いられる費用。後者は、エレベーターや給水施設の取り替え、外壁塗装、屋上防水工事など大規模な補修工事の費用に充てられる資金です。

こういうお金が必要な理由は、マンションが多数の住宅の集合体だからです。こうした建物で、安全・快適な居住環境を維持するには、自分の住戸(専有部分)だけでなく、共用部分についてもこまめに管理し、将来の老朽化や故障に備えなければなりません。そのために所有者同士が出し合うお金が、管理費・修繕積立金なのです。

時には数千万円~数億円に上る管理費・修繕積立金の徴収・管理・運用・支出に当たるのは、所有者全員で構成する管理組合(と、その委託を受けた管理会社)です。組合の役員や理事会は、それぞれの適正な支出を判断し、収支や運用状況を把握する役目を負っています。また、その経理内容は年に一度、組合監事の監査を受けた上で、組合員全員に報告され、記録も保管されることになっています。

管理費・修繕積立金はこうした性格を持つだけに、その直近の収支報告は、中古マンション購入の大きな判断材料となります。記録が整備され内容も明朗なら、そのマンションは財政的に安心できるでしょう。また、管理組合の運営も信頼できそうです。

さて、ここまで書けばお分かりでしょうが、管理費・修繕積立金は、安いほどよいという種類の費用ではありません。とりわけ、修繕積立金の残高があまりに少ない場合は将来に不安が残ります。建物の老朽化や設備の更新などに対応し切れなかったり、大規模修繕の際に、各所有者が多額の追加費を出し合ったケースもあるようです。

また、中古マンションの場合、前の所有者が残した未払い管理費・修繕積立金が、新しい所有者に請求されることがあります。購入時には、こうした費用の未払いなどがないかもチェックしておきましょう。