中古一戸建て住宅で、一番気になるのは建物の基礎・構造でしょう。もともと見えにくい部分である上に、歳月による変化(経年変化)が避けられないからです。

構造・基礎の問題は、外見から判断できることがあります。たとえば、建物基礎のひび割れは、強度や耐震性に影響します。天井や内壁にシミやカビがある家は、屋根や壁に傷みがあるのかもしれません。同様に、下地がむき出しになるほどの壁の亀裂も考えものです。ただし、モルタル外壁の場合、ある程度のひび割れは避けられません。

また、室内の状況も参考になります。たとえば、床面がブカブカする、明らかな傾きがある、踏むと異様に沈み込むなどの場合は、根太が腐っていたり、シロアリの被害が疑われます。洗面室や浴室周辺などは、特に要注意です。建具の開閉がスムーズでない場合も要注意。基礎や構造のゆがみのほか、地盤の不同沈下が原因かもしれません。

こうした異状は、データや写真では分かりません。どんなに忙しくても、ご自身や家族の目で、二度、三度と確認することをお忘れなく。問題がありそうだと思ったら、契約前に、専門家によるチェックを求めましょう。引渡しまでに補修してもらえるのか、自分で補修するのであれば費用はどのぐらいかも、押さえておきたいものです。

誤解のないように書き添えると、こうした問題の有無は、築年数にはあまり関係しないようです。とりわけ京都は、古い家の生かし方、住まい方に独特のノウハウがある土地。新築住宅よりしっかりした中古住宅も珍しくありません。築年数はあくまでも参考データと思ったほうがよさそうです。

ちなみに、契約時点で判明せず、契約後に分かった住まいの傷みや欠陥は瑕疵(かし)と呼ばれます。民法上は、「知った時点から一年以内であれば、賠償や解約が可能(瑕疵担保責任)」ですが、一定以上の古い住宅の契約では、免責条項を入れることも多いようです。なお、宅建業者が売り主となる中古住宅に関しては、最低二年間の瑕疵担保責任を追うことが法律で義務付けられています。